第36回常陸牛共励会で吉成氏が名誉賞(3,749円)

 平成22年3月3日(水)、東京都中央卸売市場食肉市場において「第36回茨城県常陸牛枝肉共励会」が開催されました。これは、茨城県常陸牛振興協会の主催で毎年1回開催されており、常陸牛生産者のチャンピオンを決める名誉ある共励会です。今回は、県内指定生産者の中から生産3団体(本会・全農茨城・家畜商協)が選抜した黒毛和種50頭を出品しました。

 全体としては、出品50頭中AB-4等級以上の常陸牛となったものは38頭(上物率76%)と、前回(96%)よりも劣る残念な結果となってしまいましたが、5等級率52%と高級品質の枝肉も多くありました。また、枝肉相場の低迷が続く中、平均104万円と高値で販売されたことは常陸牛のブランド力が実証されたものと思われます。

(出品牛50頭全体の平均成績)枝重529.3㎏・単価1,965円・販売1,040,244円・BMS№7.5・ロース61.9・ばら8.5・BCS3.7


 本会の出品牛17頭は、名誉賞を含め6頭が入賞し、前回に引続き入賞数(12頭)の半分を独占する結果となりました。特に、名誉賞に輝いた吉成邦雄氏の出品牛は脂肪交雑と肉色に優れた素晴らしい枝肉で、セリでも枝肉単価3,749円という高い価格で販売されました。

 入賞者の成績は、次のとおりです。

【名誉賞】吉成邦雄(畜連)・安糸福×平茂勝・BMS№12・527㎏・3,749円

【最優秀賞】成島克巳(家畜商)・百合茂×第1花国・BMS№12・543㎏・3,486円

【優秀賞1席】長島勝男(畜連)・第1花国×安平・BMS№11・541㎏・2,867円

【優秀賞2席】田上扶美江(畜連・名人)・雌・福栄×平茂勝・BMS№11・426㎏・2,710円

【優秀賞3席】加藤牧場(家畜商・名人)・勝忠平×紋次郎・BMS№11・492㎏・2,557円

【優良賞】石崎均(畜連・名人)・福之国×百合茂・BMS№11・609㎏・2,737円

【優良賞】栗原幹夫(畜連)・安福久×平茂勝・BMS№10・549㎏・2,647円

【優良賞】宇津野則夫(畜連・名人)・雌・北平安×勝忠平・BMS№10・473㎏・2,224円

【優良賞】古沢茂和(家畜商・名人)・茂勝栄×茂勝・BMS№11・569㎏・2,554円

【優良賞】倉持裕一(家畜商)・安福久×平茂勝・BMS№10・546㎏・2,363円

【優良賞】関良一(家畜商)・茂勝栄×安平照・BMS№10・523㎏・2,551円

【優良賞】瑞穂農場(全農)・安糸福×金幸・BMS№12・601㎏・2,516円


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名誉賞 083吉成邦雄②

写真(上)吉成邦雄氏、(下)名誉賞の枝肉