平成24年7月31日(火)、東京都中央卸売市場食肉市場において「第45回茨城県畜連常陸牛枝肉研究会」を開催しました。今回は、県内生産者より黒毛和種30頭(雌7頭、去勢23頭)を出品しました。
厳正な審査の結果、最優秀賞には栗島喜好氏(下妻市)が、優秀賞1席には加藤牧場(日立市)、優秀賞2席には市村あつ子(茨城町)が、優良賞には佐藤宏弥氏(常総市)と当会直営の肉用牛振興研修農場(鉾田市)の出品牛が選出されました。
最優秀賞牛出品者の栗島喜好氏は、優秀な肉牛生産者の多い筑西・下妻地区で肉牛を生産し、常日頃から常陸牛らしい枝肉重量に富んだ牛を多く出品しています。今回の最優秀賞牛も、もも張り・肩幅があり、脂肪交雑に富んだ枝肉でした。
出品牛全体では上物率83.3%・BMS№6.9という成績で、前回研究会のレベルを維持しました。
セリ後の勉強会では、出品者や各メーカーの方々など関係者が多数集まり、いつも同様に様々な意見が交わされました。東京食肉市場からは「今回は飛びぬけた成績の牛はいなかったが、上物率や枝肉単価は安定している。特に枝肉重量はさすが。」とのコメントをいただきました。
ここ数回の研究会結果を見ると、研究会成績が横ばいで推移していることも事実です。今後の課題として受け止め、よりレベルアップできるよう、巡回・選畜や新しい企画等、茨城県畜連一丸となって努力してまいります。
今回の入賞者は、次のとおりです。
【最優秀賞】栗島喜好(下妻市)・去・寿恵福×平茂勝×初藤・BMS№10・580㎏・2,002円
【優秀賞1席】加藤牧場(日立市)安福久×百合茂×北国7の8・BMS№12・565㎏・2,550円
【優秀賞2席】市村あつ子(茨城町)美津照重×平茂勝×北国7の8・BMS№9・529㎏・1,953円
【優良賞】佐藤宏弥(常総市)百合茂×北国7の8×紋次郎・BMS№9・563㎏・2,138円
【優良賞】研修農場(鉾田市)北平安×福桜×福茂・BMS№9・537㎏・1,858円
次回(第46回茨畜連常陸牛研究会)は、平成24年8月29日(水)上場で開催する予定です。