平成24年4月25日(水)、東京都中央卸売市場食肉市場において「第30回名人会肉用牛枝肉研究会」を開催しました。
名人会は全畜連・茨城県畜連・雪印種苗㈱の共催により、配合飼料「名人」の統一した飼育管理による枝肉を全国から集め毎年5回枝肉研究会を開催しています。
今回は、6道県(北海道・茨城県・栃木県・千葉県・島根県・熊本県)から黒毛和種55頭(去勢38頭・雌17頭)を出品しました。
出品55頭の全体成績は、5等級率50.9%・上物率94.5%・平均BMS№7.7・枝重510.1㎏・単価1,651円・販売841,952円と5等級率や平均BMS№などは前回成績を若干下回りはしたものの、上物率では高いレベルを維持した結果となりました。
最優秀賞には北海道・新ひだか町和牛センター(ひだか町)が選出されました。BMS№12・ロース面積67㎠と肉量・肉質ともに優れた枝肉でした。その他、優良賞には茨城県の加藤牧場(日立市)が選出されました。加藤牧場は、4月5日、6日の茨城県中央食肉公社や当会主催の共励会、研究会でも入賞が続いている生産者です。
褒賞式後に行われた勉強会では、東京食肉市場より「上物率の高い研究会だった。最優秀賞牛は肉質が良く特に素晴らしい」とコメントがありました。
また研究会前日には意見交換会が行われ、枝肉の脂肪成分の一つであり旨味を左右すると言われるオレイン酸などが話題にあがりました。
今回の入賞者は、次のとおりです。
【最優秀賞】北海道・新ひだか町和牛センター・去・北平安×勝忠平×安福165の9・BMS№12・525㎏・2,314円
【優秀賞1席】千葉県・高梨和・去・21世紀×藤桜×第7糸桜・BMS№12・525㎏・2,180円
【優秀賞2席】北海道・平尾博・去・美津福×平茂勝×安平・BMS№10・469㎏・2,013円
【優良賞】茨城県・加藤牧場・去・茂洋×平茂勝×菊安・BMS№10・548㎏・1,811円
【優良賞】茨城県・設楽俊夫・雌・百合茂×美津福×日向国・BMS№10・482㎏・1,885円
【優良賞】熊本県・小林牧場・去・亀勝×美津福×糸福・BMS№9・509㎏・2,008円
【優良賞】北海道・庄司敏・去・北国茂×福栄×藤桜・BMS№9・501㎏・1,811円
最優秀賞・新ひだか町和牛センター |
優秀賞1席・高梨和氏 |
次回の名人会研究会は平成24年6月19日(火)上場です。 |