原発事故畜産物損害賠償手続き説明会

 平成23年6月24日(金)、茨城県畜産会館3F大会議室において「原発事故畜産物損害賠償手続き説明会」を開催しました。

 東日本大震災による福島第1原発の放射能漏れ事故以降、肉牛相場は全国的に低迷しており、特に被災県である茨城・福島・栃木の3県の相場は東京食肉市場の平均相場を大幅に下回っております。生産者の利益損失に対して東京電力に損害賠償を請求するため、生産者団体(茨畜連・全農いばらき・県家畜商組合)を中心として県畜産課や畜産協会等を交え3月以降7回の話し合いを実施しました。今回、茨城県産牛肉に関する賠償請求の基準単価が決定したため、各生産者団体ごとにJA・生産者等を対象とした説明会を開催しました。

 初回の賠償請求は、震災後の3~4月販売分を対象とし、月別・品種別・性別・格付別の基準単価を基礎として、実際に販売した枝肉重量を積算する方法で算出します。初回の請求手続きは、生産者団体から県協議会へ7月15日に申請手続きを行い、県協議会から東京電力に対しては7月末に請求する予定です。

 また、賠償請求手続きの説明後、「震災特例融資の対応について(日本政策金融公庫水戸支店)」や「家畜防疫互助事業について(県畜産協会)」等の説明も行われました。