平成２２年４月２６日（火）、東京都中央卸売市場食肉市場において「第２６回名人会肉用牛枝肉研究会」を開催しました。

　この研究会は、全畜連・茨城県畜連・雪印種苗㈱が共同で開催、配合飼料「名人」の統一した飼育管理による枝肉を全国から集めた研究会です。今回は、６道県（北海道・茨城県・栃木県・千葉県・島根県・熊本県）から黒毛和種５６頭（去勢３７頭・雌１９頭）を出品しました。

　出品５０頭の全体成績は、５等級率３０．４％・上物率８２．２％・平均BMS№７．１・枝重５１２．２㎏・単価１，７２６円・販売８８３，８７４円という成績でした。今回の研究会はＢMS№１０以上が６頭（１０．７％）と前回を若干下回りましたが、北海道を中心に肉質の良い枝肉が多く出品されました。特に、北海道洞爺湖地区の平尾博氏が最優秀賞と優秀賞１席を独占する結果となりました。

　セリ販売後に行われた勉強会では、近年注目される牛肉旨味成分の一つである「オレイン酸」など、脂肪酸測定に関連した内容を富士平工業株式会社様から講義して頂き、旨味成分の測定が今後の牛肉評価の新たな指標となる可能性を知る機会となりました。また、名人グループの生産者・牧場紹介が今回から行われることとなり、そのトップバッターとして本会直営の米平牧場を紹介しました。牧場内のいろいろな写真をスライドで見せながら、笑いを交えて楽しく紹介することができました。

　今回の入賞者は、次のとおりです。

【最優秀賞】北海道・平尾博・去・北平安×平茂勝×安福１６５の９・BMS№１１・４７１㎏・２，５１１円

【優秀賞１席】北海道・平尾博・去・安糸福×平茂勝×安福１６５の９・BMS№１１・４５３㎏・２，０８８円

【優秀賞２席】北海道・吉田隆一・去・北平安×勝忠平×宮福茂・BMS№１１・５１８㎏・２，６１１円

【優良賞】茨城県・華川牧場・去・日向国×平茂勝×安福１６５の９・BMS№９・６０１㎏・１，８４３円

【優良賞】北海道・未来ファーム・雌・安糸福×糸福×平茂勝・BMS№９・５１６㎏・１，８２５円

【優良賞】北海道・迫田隆・去・第１花国×安平×賢治・BMS№９・５８８㎏・２，０８９円

【優良賞】北海道・上士幌肥育センター・去・安福久×平茂勝×忠福・BMS№１０・６０８㎏・２，６８５円

次回（第２７回名人会枝肉研究会）開催は、平成２３年６月２２日（水）上場の予定です。