平成22年6月18日(金)、東京都中央卸売市場食肉市場において「第22回名人会肉用牛枝肉研究会」を開催しました。
この研究会は、全畜連・茨城県畜連・雪印種苗㈱が共同で開催し、配合飼料「名人」の統一した飼育管理による枝肉を全国から集めた研究会です。今回は、4道県(北海道・茨城県・千葉県・島根県)から黒毛和種55頭(去勢42頭・雌13頭)を出品しました。
全体では、5等級率50.9%・上物率90.9%・平均BMS№7.8・枝重517.5㎏と肉量・肉質ともに兼ね備えた枝肉が揃いましたが、枝肉相場が低迷する影響を受け平均販売金額は862,624円(単価1,667円)と、やや不本意な結果に終わりました。
研究会の入賞者は、次のとおりです。
【最優秀賞】北海道・寺井牧場・去・平茂勝×北国7の8×紋次郎・BMS№11・595㎏・2,503円
【優秀賞1席】北海道・前川忠昭・去・藤平茂×福栄×平茂勝・BMS№11・610㎏・2,470円
【優秀賞2席】島根県・かつべ種畜牧場・去・隆之国×福之国×糸花・BMS№11・473㎏・2,119円
【優良賞】北海道・畑端博志・雌・菊平茂×福栄×藤桜・BMS№10・466㎏・2,279円
【優良賞】北海道・未来ファーム・去・北平安×糸福×金幸・BMS№9・478㎏・2,078円
【優良賞】北海道・森田薫公・雌・北勝隆25×美津福×糸吉桜・BMS№10・470㎏・2,262円
【優良賞】茨城県・華川牧場・去・茂勝栄×紋次郎×安福165の9・BMS№11・529㎏・2,135円
また、褒賞式・研究会の終了後には、京都大学大学院農学研究科付属牧場の北川政幸准教授による講演会が行われました。講演は「肥育牛におけるビタミンCの利用性」をテーマに、ビタミンCが脂肪前駆細胞の分化に及ぼす影響などについて細かく説明していただきま、参加者は皆熱心に聞き入っておりました。
次回(第23回名人会肉用牛枝肉研究会)の開催は、9月15日(水)上場の予定です。